▼トラの種類一覧・写真
▼種類ごとの特徴や見分け方
▼絶滅したトラの種類
今回は意外と知られていないトラの種類についてご紹介していきます。
Contents
トラについて
トラは、”食肉目ネコ科ヒョウ属”に分類される食肉類の動物です。
トラは主にユーラシア大陸に生息しています。
トラは人間や家畜を襲うことから害獣として駆除されたことから生息数が減り、20世紀には3種が絶滅しました。
現在ではトラの全種がワシントン条約で絶滅危惧種に指定されています。
2017年では、トラの成獣は2,154~3,159頭と言われています。
20世紀の始めには10万頭ものトラが生息していたのでかなり個体数は減っていることがわかります。
トラの種類について
トラは9亜種に分けられます。
現存しているトラの種類は6種類のみです。
ベンガルトラ
アムールトラ(シベリアトラ)
アモイトラ
インドシナトラ
マレートラ
スマトラトラ
*カスピトラ
*バリトラ
*ジャワトラ
*は既に絶滅しています。
現存しているトラの種類
現存している6種類のトラの大きさや違い、特徴、見分けかたなどを写真つきでご紹介します。
ベンガルトラ
(出典:private zoo garden「ベンガルトラ」)
▼学名:Panthera tigris tigris
▼生息地:インド亜大陸(スリランカを除く)
▼大きさ:[オス]2.7~3.1メートル、[メス]2.4~2.65メートル
▼体重:[オス]180~258キロ、[メス]110~160キロ
ベンガルトラは、オレンジ色の体と縞模様が特徴的です。
縞模様は他の種類と比較すると少なく、肩や胸にはほとんど見られません。耳は外側にいくほど黒くなります。
体毛は短く、冬でも2cm程の長さです。
また、動物園で人気のホワイトタイガーはベンガルトラの白変種です。
▼ホワイトタイガーの詳しい情報と動物園のまとめ
アムールトラ(シベリアトラ)
(出典:Wikipedia「アムールトラ」)
▼学名:Panthera tigris altaica
▼生息地:中国東北部・ロシア沿海地方のアムール川流域
▼大きさ:[オス]2.7~3.3メートル、[メス]2.4~2.75メートル
▼体重:[オス]180~306キロ、[メス]100~167キロ
アムールトラは、アムール川流域に生息しているトラでその大きさはトラの種類の中でも一番大きいです。
アムールトラは、ネコ類の中でも最大といわれています。オスの個体では全長3メートル、体重350キロを超えたトラもいます。
長い体毛が特徴的で、冬毛は夏毛の3倍の長さになります。
アモイトラ
(出典:なきごえ)
▼学名:Panthera tigris amoyensis
▼生息地:中国華南地方
▼大きさ:[オス]2.3~2.65メートル、[メス]2.2~2.4メートル
▼体重:[オス]130~175キロ、[メス]100~115キロ
アモイトラは野生の個体はほぼ絶滅していると言われています。世界中の動物園でも約300頭しか飼育されていません。
かつてアモイトラは中国南部に広く分布していましたが、害獣駆除で狩られました。
毛皮は赤みがかった黄土色の体毛と他の種類に比べて明色なお腹が特徴です。
縞模様は幅が広く、短いので見分ける時には縞模様に注目です。
インドシナトラ
(出典:Wikipedia「スマトラトラ」)
▼学名:Panthera tigris corbetti
▼生息地:インドシナ半島
▼大きさ:[オス]2.55~2.85メートル、[メス]2.3~2.55メートル
▼体重:[オス]150~195キロ、[メス]100~130キロ
インドシナトラは、ベンガルトラよりも小型で、アモイトラよりも明色でベンガルトラよりも暗色な毛色が特徴的です。
見分けるには、太く、数が少ない縞模様に注目します。
推定個体数 :350~2,500
レッドリストの評価:EN(絶滅危惧亜種)
マレートラ
(出典:マレートラを絶滅から救え! 東京、大阪でチャリティー講演会開催)
▼学名:Panthera tigris jacksoni
▼生息地:マレー半島
▼大きさ:[オス]2.55~2.85メートル、[メス]2.3~2.55メートル
▼体重:[オス]150~195キロ、[メス]100~130キロ
大きさや体重はインドシナトラに近いと考えられている中型のトラです。
生息数は493~1,480頭で絶滅の危険がかなり高いと言われています。
赤茶色の短い体毛が特徴的です。
スマトラトラ
(出典:Wikipedia「スマトラトラ」)
▼学名:Panthera tigris sumatrae
▼生息地:スマトラ島
▼大きさ:[オス]2.2~2.55メートル、[メス]2.15~2.3メートル
▼体重:[オス]100~140キロ、[メス]75~110キロ
スマトラトラは、スマトラの熱帯雨林に生息しています。
スマトラトラの特徴は、ベンガルトラよりも小型で縞模様の間隔が狭く、ほおの毛は長いが、首のたてがみは短いことが特徴です。
絶滅したトラの種類
絶滅したトラは3種類います。
●カスピトラ
●バリトラ
●ジャワトラ
カスピトラ
(出典:Wikipedia「カスピトラ」)
▼学名:Panthera tigris virgata
▼生息地:中央アジア地域、ヒルカニア地方
▼大きさ:[オス]2.7~2.95メートル、[メス]2.4~2.6メートル
▼体重:[オス]170~240キロ、[メス]85~135キロ
カスピトラは別名ペルシャトラとも呼ばれています。
カスピトラの特徴は、ベンガルトラよりも小型で縞模様の間隔が狭い点です。
また小さなみみと頰の毛は長いが、首のたてがみは短いです。
昔からヨーロッパで知られていたトラは、このカスピトラといわれています。
毛皮や骨を狩るために乱獲されたことが絶滅の原因と言われています。
バリトラ
(出典:Wikipedia「バリトラ」)
▼学名:Panthera tigris balica
▼生息地:バリ島
▼大きさ:[オス]2.2~2.3mメートル、[メス]1.9~2.1メートル
▼体重:[オス]90~100キロ、[メス]65~80キロ
バリトラの外見はジャワトラによく似ていて、トラの種類の中でも最小の種類と言われていました。
1940年ごろに絶滅しました。絶滅の原因は毛皮を狙った乱獲と娯楽の猟と言われています。
ジャワトラ
(出典:Wikipedia「ジャワトラ」)
▼学名:Panthera tigris sondaica
▼生息地:ジャワ島
▼大きさ:[オス]2.48メートル、[メス]不明
▼体重:[オス]100~141キロ、[メス]75~115キロ
ジャワトラは縞が細く、バリトラよりは大きい小型のトラです。
生息地の熱帯林の減少や狩猟が原因で絶滅したと言われています。
まとめ
トラの種類や大きさ、見分けかたなどをご紹介して見ました!
見分けかたのコツは縞模様の特徴です!
最後まで読んでいただきありがとうございます!