【2019年最新版】日本の絶滅危惧種「魚編」:数や種類、絶滅した種類は?

絶滅危惧種の魚は何種類?

意外と知られていない日本の絶滅危惧種の魚について、2019年現在の状況をまとめてご紹介します。

日本の絶滅危惧種に指定されている”魚”について今回はご紹介していきます。



絶滅危惧種とは…

絶滅危惧種とは、「絶滅のおそれのある種」を意味します。

国際自然保護連合(IUCN)のレッドリストに掲載され、種の絶滅を防ぐために生息環境の保全や保護活動が必要です。

絶滅危惧種は、2017年時点で2万5,821種が絶滅の恐れがあると言われています。

2016年と比較しても1万種以上の絶滅危惧種がとして登録されました。

すごい勢いで絶滅危惧種が増加していることがわかります。

【2019年】日本の絶滅危惧種

2019年現在で日本の絶滅危惧種として登録されている魚の数は、、

汽水・ 淡水魚類:169種

169種もの魚が絶滅危惧種として登録されています。

日本には3,863種の魚類が生息していると言われています。

そう考えると169種というのは少ない数字ではないです。



絶滅危惧種の種類について

絶滅(EX):3種類
野生絶滅(EW):1種
絶滅危惧IA類(CR):71種
絶滅危惧IB類(EN) 54種
絶滅危惧II類(VU) 44種
準絶滅危惧(NT) 35種

日本の絶滅危惧種について、絶滅した魚や準絶滅危惧種も合わせると208種もの魚が環境省のレッドリストに載っています。

参照:
環境省「レッドリスト」

絶滅してしまった魚:3種

日本において絶滅してしまった魚は淡水と汽水合わせて3種です。

【絶滅種一覧】
チョウザメ Acipenser medirostris

スワモロコ Gnathopogon elongatus suwae
ミナミトミヨ Pungitius kaibarae

この3種について詳しくご紹介します。

「チョウザメ」


(出典:Wikipedia「チョウザメ」)

チョウザメは見た目が、サメに似ているからサメの名がついていますが、硬骨魚類に属していて、サメとは系統が違います。

チョウザメの卵は、世界三大珍味ともされるキャビアとしても有名です。

2017年に公表された環境省のレッドリストで、絶滅種に認定されました。

チョウザメは日本ではもう見かけることはできませんが、メキシコなどに分布しています。

日本での絶滅の理由は、河畔林の減少など河川環境の悪化と言われています。

参照:
Wikipedia「チョウザメ」
石狩のチョウザメ(生物編) – 石狩市

「スワモロコ」


(出典:スワモロコ 淡水魚写真図鑑 [日淡会])

スワモロコは1960年代に絶滅したとされるタモロコの亜種です。

スワモロコは最大でも12cmほどの小さな淡水魚です。

諏訪湖の固有種であるのがスワモロコで、日本での絶滅の原因は生息地に移植されたホンモロコ(琵琶湖の固有種)との種間競争で負けたことだとも言われています。

参照:
Wikipedia「タモロコ」

ミナミトミヨ


(出典:ミナミトミヨ|京都府レッドデータブック2015)

ミナミトミヨは、体長2~4cmぐらいの小さな淡水魚です。

日本では、京都府、兵庫県の水田・芹田・小川に生息していました。



汽水・ 淡水魚類の代表的な絶滅危惧種

現在、日本の絶滅危惧種に指定されている魚は汽水魚と淡水魚合わせて、169種います。

その中でも代表的な絶滅危惧種の魚を何種類かご紹介していきます。

①「イトウ」


(出典:Wikipedia「イトウ」)

イトウは、日本最大の淡水魚です。その大きさは、最大で2.1メートルにもなります。

成人男性(平均170.7cm)よりもはるかに大きいんですね。

イトウは、成長速度がとても遅く、そのせいもあって個体数の減少がさらに早まっているそうです。

ちなみに1メートルになるまでに10年もかかります。

青森や北海道の一部では、イトウの養殖魚が地元の飲食店で食べられるそうです。

参照:
Wikipedia「イトウ」

②「ニホンウナギ」


(出典:Wikipedia「ニホンウナギ」)

ニホンウナギは、東アジアに分布しているうなぎの一種です。

ちなみに、うなぎは雨の日になると他の水場に移動するために路上を動くこともあるそうです。身体をくねらせれば絶壁も登れます。

ニホンウナギは、密漁などが原因で個体数が激減したためレッドリストに載っています。

参照:
Wikipedia「ニホンウナギ」

③「タイワンキンギョ」


(出典:Wikipedia「タイワンキンギョ」)

タイワンキンギョは、金魚の名前があることからいわゆる金魚と間違われますが、コイ目のキンギョとは全くの無縁の魚です。

日本における生息地は、沖縄列島近辺です。

本種は、ベタなどの種と同じように”ラビリンス器官”をもつため、比較的酸素の少ない水でも生活できます。

④「ミヤベイワナ」


(出典:然別湖くん「世界でここだけの魚ミヤベイワナ」)

ミヤベイワナは、北海道の然別湖(しかりべつこ)にのみ生息する淡水魚です。

約15,000年前に火山噴火によって然別湖ができた際、川と海を往復して生息していたオショロコマが然別湖に陸封されて、湖内で独自の進化を遂げたそうです。

参照:
Wikipedia「ミヤベイワナ」

⑤「タナゴ」


(出典:Wikipedia「タナゴ」)

あなたも一度は名前を聞いたことがある身近な魚です。

タナゴは日本の固有種で、関東地方より北の太平洋側にだけに分布しています。

近年、タナゴは身近な魚ですが、実は個体数が激減していて絶滅危惧種にも指定されています。

出典:
Wikipedia「タナゴ」

まとめ

日本の「魚類」の絶滅危惧種の種類や数についてご紹介しました。

最後まで読んでいただきありがとうございます!

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