絶滅危惧種の鳥は何種類?どんな鳥がいるの?
意外と知られていない日本の絶滅危惧種の鳥について、2019年現在の状況を含めてご紹介していきます。
今回は、日本の絶滅危惧種に指定されている”鳥”について詳しくみていきます。
Contents
絶滅危惧種とは…
絶滅危惧種とは、「絶滅のおそれのある種」を意味します。
2018年1月時点でも2万6,000種以上の野生動物が絶滅の恐れがあると言われています。
2016年と比較しても1万種以上の絶滅危惧種がとして登録されました。
すごい勢いで絶滅危惧種が増加していることがわかります。
【2019年現在】日本の”鳥類”絶滅危惧種
2019年現在で日本の絶滅危惧種として登録されている魚の数は、、
鳥類:98種
98種もの鳥が絶滅危惧種として登録されています。
また、世界的に見ると
参照:
環境省_レッドリスト
2019年に個体数が回復した”鳥類”「トキ」
(出典:Wikipedia「トキ」)
2019年に野生絶滅(EW)から絶滅危惧ⅠA類に分類に分類変更
2019年に日本の絶滅危惧種に追加されてしまった唯一の動物が”トキ”なんです。
トキは今まで「絶滅危惧種」ではなく「野生絶滅(EW)」カテゴリーに分類されていましたが、2019年についに絶滅危惧ⅠA類に分類されました。
絶滅危惧ⅠA類より野生絶滅の方が悪い状況なので、トキ野生復活により状況が好転したことがわかります。
日本でも親のある鳥ですが、2010年の時点で日本・韓国・中国合わせて1,814羽しか確認されていなかったそうです。
絶滅の原因は様々なことが考えられますが、江戸時代には肉食文化の影響。最近では農薬が絶滅の要因でもあると言われています。
参照:
Wikipedia「トキ」
“鳥類”絶滅危惧種の数や種類について
絶滅(EX):15種類
野生絶滅(EW):0種
絶滅危惧IA類(CR):24種
絶滅危惧IB類(EN) 31種
絶滅危惧II類(VU) 43種
準絶滅危惧(NT) 21種
日本の絶滅危惧種について、絶滅した魚や準絶滅危惧種も合わせると144種もの鳥類が環境省のレッドリストに載っています。
参照:
環境省「レッドリスト」
絶滅してしまった魚:15種
日本において絶滅してしまった鳥類は15種います。
【”鳥類”絶滅種一覧】
カンムリツクシガモ
リュウキュウカラスバト
オガサワラカラスバト
ハシブトゴイ
マミジロクイナ
ダイトウノスリ
ミヤコショウビン
キタタキ
シマハヤブサ
ダイトウヤマガラ
メグロ
ダイトウミソサザイ
オガサワラガビチョウ
ウスアカヒゲ
オガサワラマシコ
「カンムリツクシガモ」
(出典:カンムリツクシガモ)
カンムリツクシガモは、日本以外にも朝鮮半島やロシアでも生息していたと言われていますが、1917年に採集されたメス以来、不確かな発見例しかなく絶滅種に認定されています。
謎が多い鳥とも言われていて、情報がかなり少ない種です。
「ハシブトゴイ」
(参照:Wikipedia「ハシブトゴイ」)
ハシブトゴイは、かつて小笠原諸島に生息していたペリカン目の鳥です。
名前の由来は、太いクチバシからきているそうです。
絶滅の原因は、島の開発に伴う、森林破壊や野生化したヤギによる食害とも言われています。
「オガサワラマシコ」
(出典:オガサワラマシコ)
オガサワラマシコは、1828頃に絶滅してしまった鳥で、上記は写真ではなく想像図です。
小笠原諸島の無人島に生息していました。
人間の介入により、環境が破壊されて絶滅してしまった鳥です。
鳥類の代表的な絶滅危惧種
現在、日本の絶滅危惧種に指定されている鳥類は合わせて、98種います。
その中でも代表的な絶滅危惧種の鳥類を何種類かご紹介していきます。
「コウノトリ」
(出典:Wikipedia「コウノトリ」)
●分類:絶滅危惧IA類(CR)
(ごく近い将来に野生での絶滅の危険性がかなり高い)
コウノトリの分布域は東アジアのみで、総数は推定2,000~3,000羽と言われていて、絶滅の危機に瀕しています。
個体数が減少している理由は、主に人による環境破壊・汚染です。
野生に戻すということも取り組みとして行われていますが、野生の雄が再導入された雄を攻撃している場面が多くみられるなどの問題があります。
出典:
Wikipedia「コウノトリ」
イヌワシ
(出典:Wikipedia「イヌワシ」)
●分類:絶滅危惧IB類(EN)
(IA類ほどではないが、近い将来、野生での絶滅の危険性が高い)
日本のイヌワシの個体数は、 150~200ペアで合計500羽と言われています。
イヌワシは、人間による密猟や環境汚染物質、森林伐採などが影響で個体数が激減しています。
また、天狗のモデルがイヌワシである説があります。
「ウズラ」
(出典:pepy_ウズラをペットに?性格や特徴は?寿命や鳴き声は?)
●分類:絶滅危惧II類(VU)
(絶滅の危険が増大している)
うずらの卵など、普段から食べていて好物な人も多いかと思います。
しかし、もちろん食べているのは食用として繁殖・飼育されたうずらで、野生のうずらは個体数が減っています。
親のある鳥だけども、実は絶滅危惧種に登録されているんです。
「シマフクロウ」
(出典:シマフクロウオブザバトリー)
●分類:絶滅危惧IA類(CR)
(ごく近い将来に野生での絶滅の危険性がかなり高い)
シマフクロウは、全長63〜71cmにもなる大型のフクロウです。
北海道内における生息数は、2018時点において165羽しかいません。
生息域の破壊や交通事故、環境汚染など人が大きく関わっています。
「ハヤブサ」
(出典:Wikipedia「ハヤブサ」)
●分類:絶滅危惧II類(VU)
(絶滅の危険が増大している)
ハヤブサは、日本人にとっても親のある鳥ですよね。
水平飛行時の速度は100キロにも、下降の際は390キロ以上の速度が出ることもあるそうです。
落ちるスピードは世界一とも言われています。
参照:
Wikipedia「ハヤブサ」
ハヤブサ|日本の鳥百科|サントリーの愛鳥活動
まとめ
日本の「鳥類」の絶滅危惧種の種類や数についてご紹介しました。
最後まで読んでいただきありがとうございます!
▼【2019最新版】”日本の絶滅危惧種”の種類数や主な動物のまとめ
▼【2019年最新版】日本の絶滅危惧種「魚編」
▼大人専用動物図鑑のまとめ