これだけ押さえれば大丈夫”剣道のルール”

こんにちは!女子大生のゴリラ子です!

こう見えて一応有段者で、三段を持っています🦍

今回はややこしい試合に関する剣道のルールをわかりやすく書いていきたいと思います。

<目次>
●試合における有効打とは?
●コートの広さ
●竹刀の長さ・重さ
●試合時間
●試合における礼儀
●試合の勝敗
●反則行為



剣道のルール

試合における有効打とは?

まず、一番よくわからないのは有効打に関してです。

有効部位については、小・中学生が「面・コテ・胴」の3箇所、高校生以降は「ツキ」が追加されます。

そして、有効打となるのは一般的に「心技体」が一致していることが有効打と言われています。

充実した気勢」
「適正な姿勢」
「竹刀(しない)の打突部(だとつぶ)で打突」
「打突部位(だとつぶい)を打突」
「刃筋(はすじ)正しく打突」
「残心(ざんしん)あるもの」

具体的には、上記5つを満たしている時です。

簡単にまとめると、

▼声が出ていて、
▼外さずにメンやコテなどの部位に、
▼竹刀の打突部で当て、
▼残心を取っている

ことが条件となります。しかし、審判も人間なので「見ていて気持ちのいい打突」を有効打突とします。

普段の練習の時に、していることをそのまま大会で打つことができれば確実に有効打突になり、一本になります。

でも、ぶっちゃけいうと「当たっているか」が最も重要です。

メンであれば頭上の布のところ打突しているとより一本になりやすく、相面で早く打った場合も有効打突としてカウントされやすいです。

いかに、「自分が取ったどー!!!」と審判にアピールできるかも、有効打突の一判断です。

コートの広さに関して

(出典:全日本剣道連盟「剣道試合審判細則規則」図1)

コートの広さは、正式には9~11メートルです。

練習試合の前によく作らされましたが、測るのが結構大変でした。笑

男女合わせて4コートとか作らなきゃいけないですからね!

また、白線の外側は1.5mあけることが”剣道試合審判細則規則”に定められています。

試合の時に勢い余って外に突っ込んだ時に、他の試合会場に入って怪我をしたりなどの危険を避けるためです。

<コートの作り方>

①まずメジャーで測って、白のテープで9~11mの正方形を作ります。
②そこから対角線上にメジャーを2本交差させます。
③そして交差したところで、30~40cmの×を白テープで作ります。
④中心のxから1.4mのところに開始線の50cmの白テープを貼れば完成です♩

竹刀の長さ・重さ

(出典:剣道mama「竹刀各サイズ・試合の規定重量に関して」)

竹刀の重量に関しては、上記の表が財団法人全日本剣道連盟「剣道試合・審判規則第3条、細則2条」において規定されている試合用竹刀の制限です。

検量に出した時に、上記をクリアしていると竹刀に判子を押してもらい、無事に試合に使えます。

小学生:3尺2寸〜3尺6寸
中学生:3尺7寸
高校生:3尺8寸
大学生:3尺9寸

長さに関しては上記で固定ですが、男女によって重量は変わって来るので注意です。

試合に関してのルール

試合の勝敗

試合に関しては、三本勝負で行われます。

二本先取した方が勝ち、または、時間内に1-0で相手が0本、自身が1本とった場合もそうです。

試合時間

試合時間は原則として5分以内です。

基本的には、小学生の試合は2分、中学生は3分、高校生は4分以上の試合時間が設けられています。

年齢を重ねるごとに試合時間が延長されていきます。

●個人戦

そして、決着しなかった場合は延長戦が行われます。

基本3分で行われ、その後に決まらなかった場合審判による判定により決まります。

地方大会では、3分の時間制限の後に無期限の勝敗が決するまで試合が続行されたりもします。

私の地元では、最長30分以上の延長戦をしていたこともありました!

●団体戦

団体戦では、勝敗が決まらなかった場合に代表戦が行われます。

代表選は、お互いのチームから一人を選び、一本勝負を「どちらかが一本を決めるまで」行われます。

代表選においても、最初は3分で区切られそのあとは無期限延長となります。10分区切りの場合もあるようです。

試合における礼儀

試合に関して、少し難しい作法があります。

●試合開始の際の作法
①提げ刀で試合枠線内に入り、対戦相手と向き合います。
②提げ刀のまま立礼をし、帯刀して、開始線まで3歩進みます。
③3歩目で竹刀を抜いて剣先を交えながら、蹲踞をして、主審から「始め」の宣告があったのちに、宣告と同時に立ち上がって試合が開始されます。

「提げ刀」は、竹刀を下げたまま片手で持っている状態です。
「帯刀(たいとう)」は、腰の位置に竹刀を当てている状態です。
「蹲踞(そんきょ)」は、つま先立ちのままかかとをつけて足を開いたまま腰を深く落としている状態です。

▼詳しくはこちらの動画を見てみてください

●試合終了の際の作法
①勝負がついたら、開始線に戻ってお互いに中段に構えます。
②主審の宣告後、蹲踞をして、竹刀を帯刀に納めます。
③竹刀を納めたら対等のまま立ち上がります。
④帯刀したまま後ろへ5歩下がり、提げ刀をして立礼して場外に出ます。

▼詳しくはこちらの動画(07:20から)を見てみてください

試合の反則行為

反則は2つとった時点で、相手に1本として数えられるので反則行為は自分を不利にします。

気をつけるべき反則行為としては

▼場外
▼竹刀を落とす

の2点だと思いますが、他にも反則行為があるのでまとめます。

基本的には武士道に恥じるような、剣道人としてあるまじき行為をすると反則を取られます。

鍔迫り合いが長すぎる
場外に出る
相手の竹刀・防具にむやみに触る
竹刀を落とす
足をける、かけるなどの行為
技を出さずに体当たり
ガッツポーズ
不当な試合中止要請
倒れた時にうつ伏せになる
故意に時間を消費する(時間稼ぎのために逃げまくる)

ガッツポーズに関しては、意外としちゃって取り消された話があるんですよね。

延長戦だったり代表戦で一本を決めて嬉しくて反射的にガッツポーズをしてしまって有効打が取り消されたり、反則を食らう場合もあります。

まとめ

今回は、剣道の試合に関する基本的なルールをまとめてみました!

皆さんの剣道生活を応援しています!

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